秋の藪入

秋の藪入

あきのやぶいり

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「秋の藪入(あきのやぶいり)」は、旧暦7月16日(初秋・お盆の時期)に、商家などに奉公に出ていた丁稚や女中、また嫁いだ女性が実家へ帰省することを指す季語です。「後の藪入(のちのやぶいり)」とも呼ばれます。正月16日の「春の藪入」と対をなす習慣で、この日は地獄の釜の蓋も開いて鬼さえ休む「閻魔(えんま)の斎日(さいじつ)」とされ、奉公人も仕事を休んで親元で過ごすことが許されました。お盆の先祖供養とともに、親子の情愛や短い休暇の解放感、そしてすぐにまた奉公先へ戻らねばならない哀愁が込められた季語です。

この季語で詠むコツ

春の藪入りが「新年の晴れがましさや寒さ」を伴うのに対し、秋の藪入りは「盂蘭盆の風情や、どこか物悲しい初秋の気配(秋風、秋の月など)」と結びつくのが大きな特徴です。久しぶりに再会した親の老いを感じる瞬間や、短い滞在を惜しむ心情、お土産を広げる団らんの温かさなどを、季節の移ろいとともに捉えると情緒豊かな句になります。情感に流されすぎず、具体的な持ち物や仕草を描写するのがポイントです。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 自然・季節感:秋風(あきかぜ)、初秋、野道、秋の月、灯影(ほかげ)
  • 人物・心情:母、父、白髪、土産(みやげ)、小袖、草鞋、名残(なごり)、笑顔

秋の藪入」の俳句例 (3件)

藪入や小袖うつくし秋の風
正岡子規【現代語訳】秋の藪入りで実家に帰ってきた娘の着物姿が美しく、吹き抜ける秋風がその晴れ姿を引き立てている。 【鑑賞】奉公先から戻った若い女性の晴れやかな装いと、爽やかな秋風を取り合わせた爽快で情景の浮かぶ一句です。親の喜びと本人の誇らしげな様子が「小袖うつくし」という端的な表現に凝縮されています。
藪入の荷を解く庵や秋の風
夏目漱石【現代語訳】秋の藪入りで我が家に帰り、持ち帰った荷物をほどいている質素な住まいに、心地よい秋風が吹き渡っている。 【鑑賞】実家や庵に戻り、ほっと一息ついて荷解きをする安堵の瞬間を描いています。「秋の風」が旅の疲れを癒やすとともに、短い休暇の始まりの清々しさを感じさせます。
後の藪入街に夕潮満ちて来し
日野草城【現代語訳】秋の藪入りの夕暮れ時、街の運河や港に夕潮が満ちてきた。 【鑑賞】「後の藪入」の日の夕暮れ時の情緒を、潮の満ち引きという大きな自然の動きとともに捉えた都会的な名句です。実家で過ごす穏やかな時間と、暮れゆく街の静けさが重なり合い、深い余情を醸し出しています。

みんなの「秋の藪入」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「秋の藪入」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語