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「秋の藪入(あきのやぶいり)」は、旧暦7月16日(初秋・お盆の時期)に、商家などに奉公に出ていた丁稚や女中、また嫁いだ女性が実家へ帰省することを指す季語です。「後の藪入(のちのやぶいり)」とも呼ばれます。正月16日の「春の藪入」と対をなす習慣で、この日は地獄の釜の蓋も開いて鬼さえ休む「閻魔(えんま)の斎日(さいじつ)」とされ、奉公人も仕事を休んで親元で過ごすことが許されました。お盆の先祖供養とともに、親子の情愛や短い休暇の解放感、そしてすぐにまた奉公先へ戻らねばならない哀愁が込められた季語です。
春の藪入りが「新年の晴れがましさや寒さ」を伴うのに対し、秋の藪入りは「盂蘭盆の風情や、どこか物悲しい初秋の気配(秋風、秋の月など)」と結びつくのが大きな特徴です。久しぶりに再会した親の老いを感じる瞬間や、短い滞在を惜しむ心情、お土産を広げる団らんの温かさなどを、季節の移ろいとともに捉えると情緒豊かな句になります。情感に流されすぎず、具体的な持ち物や仕草を描写するのがポイントです。
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