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「秋袷(あきあわせ)」とは、秋になって着る裏地付きの着物(袷)のことです。古くから旧暦九月九日(重陽の節句)前後に単衣(ひとえ)から袷へと衣替えを行う風習がありました。夏の薄着や初秋の単衣から、裏地のついた袷に袖を通したときの、肌に吸い付くような適度な重みや温もりに、季節が確実に秋深まっている実感を詠み込む季語です。春に着る「春袷」が華やぎや開放感を帯びるのに対し、「秋袷」は肌寒さに対する安堵感や、しっとりとした落ち着き、内省的な情緒をたたえています。
単に着物の色柄を描写するだけでなく、袷を着たことによる「肌感覚」や「心理の変化」に焦点を当てると深みが出ます。朝夕のひやりとした風に対して感じる布地の温かさや、袷ならではの絹鳴りの音、袖を通した瞬間の引き締まるような心地よさなど、触覚や聴覚を生かした表現が効果的です。また、生活感や家族・旅先での情景を重ねることで、温かな物語性を持たせることができます。
・触覚・動作を表す言葉:袖を通す、肌ざわり、重み、温もり、重ねる ・光や空気を表す言葉:秋風、夕暮れ、日ざし、朝冷え、しじま ・場所・シチュエーション:旅の宿、古都、畳、鏡、箪笥
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