秋袷

秋袷

あきあわせ

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「秋袷(あきあわせ)」とは、秋になって着る裏地付きの着物(袷)のことです。古くから旧暦九月九日(重陽の節句)前後に単衣(ひとえ)から袷へと衣替えを行う風習がありました。夏の薄着や初秋の単衣から、裏地のついた袷に袖を通したときの、肌に吸い付くような適度な重みや温もりに、季節が確実に秋深まっている実感を詠み込む季語です。春に着る「春袷」が華やぎや開放感を帯びるのに対し、「秋袷」は肌寒さに対する安堵感や、しっとりとした落ち着き、内省的な情緒をたたえています。

この季語で詠むコツ

単に着物の色柄を描写するだけでなく、袷を着たことによる「肌感覚」や「心理の変化」に焦点を当てると深みが出ます。朝夕のひやりとした風に対して感じる布地の温かさや、袷ならではの絹鳴りの音、袖を通した瞬間の引き締まるような心地よさなど、触覚や聴覚を生かした表現が効果的です。また、生活感や家族・旅先での情景を重ねることで、温かな物語性を持たせることができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・触覚・動作を表す言葉:袖を通す、肌ざわり、重み、温もり、重ねる ・光や空気を表す言葉:秋風、夕暮れ、日ざし、朝冷え、しじま ・場所・シチュエーション:旅の宿、古都、畳、鏡、箪笥

秋袷」の俳句例 (3件)

秋袷胸の重みはいつの世の
杉田久女【現代語訳】秋袷を身につけると胸にずしりと重みを感じるが、この感覚はいつの時代から女性たちが感じ継いできたものなのだろうか。 【鑑賞】裏地のある袷の物理的な重みと、女性として生きる宿命や情念の重なりを見事に表現した名句です。単なる衣服の更衣にとどまらず、時空を超えた女性の心情へと詩境を広げています。
秋袷ひそかに胸をふくらます
日野草城【現代語訳】秋袷を着た女性が、人知れず胸をそっとふくらませている。 【鑑賞】草城らしい艶やかで繊細な感覚が光る一句です。秋の袷のしっとりとした質感と、女性の若々しく豊かな身体美が鮮やかに捉えられており、密やかな色香と気品が漂います。
秋袷着て朝顔の垣めぐる
正岡子規【現代語訳】秋袷を着て、名残の朝顔が咲く垣根のまわりを散策している。 【鑑賞】朝の冷気配のなか、袷の温もりに包まれて庭を歩く穏やかな情景を描いています。秋の深まりとともに咲き残る朝顔と、新しく袖を通した秋袷の取り合わせが、季節の推移を爽やかに伝えています。

みんなの「秋袷」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「秋袷」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語