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山椿(やまつばき)は、山野に自生する日本固有のツバキ科の常緑高木、およびその花のことです。園芸用として品種改良された艶やかな椿とは異なり、小ぶりで簡素な一重咲きの深紅の花が特徴です。深い緑の葉の中に灯るように凛と咲く姿には、野生ならではの素朴さと力強い生命感が宿っています。また、花びらが散るのではなく、花ごと丸ごとぽとりと落ちる「落椿」の様子も、古くから無常観や静寂を象徴するものとして愛でられてきました。
人里離れた山の自然の中で咲く「野趣」や「静けさ」を意識して描写するのが基本です。春先の薄暗い山道や谷筋に、はっと目を引く赤い花弁の鮮烈さを、光や影の対比を使って表現すると生き生きと伝わります。また、樹上に咲いている姿だけでなく、苔の上や岩肌、谷川の水面に落ちた花に焦点を当て、山の静けさや春の歩みを切り取るのも味わい深い一句につながります。
・山道、杣道(そまみち)、谷川、岩肌(野趣ある山中の情景を補強する無季の言葉) ・苔、雫、木漏れ日(みずみずしさや陰影を表現する無季の言葉) ・春光、春風、残雪(山の春の訪れを伝える春の季語)
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鳥の名を問ふ
律の風
木犀の
二番花匂え
秋の雲
残る蝉
入り日なす影
行き隠る
秋の日の
他部署の訃報を
聞きにけり
白光の
静かに零る
野分雲
秋雲の
イオンモールに
嫉妬せり