山眠る
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意味・由来

「山眠る」は冬の季語です。中国の宋代の画家である郭煕が説いた画論『林泉高致』の一節、「冬山惨淡として眠るがごとし」に由来しています。木々が葉を落とし、鳥や獣の気配も静まり返って、山全体が深い眠りについているかのように静まり返っている冬の山のたたずまいを表現した言葉です。四季の山を擬人化して捉えた「山笑ふ(春)」「山滴る(夏)」「山粧ふ(秋)」と並ぶ、情緒豊かな四部作の締めくくりとなる季語です。

この季語で詠むコツ

「山眠る」そのものが強い擬人化であり、深い静寂や不動の存在感を内包しています。そのため、句の中でさらに「静かだ」「動かない」と説明してしまうと、表現が重なり味わいが薄れてしまいます。山そのものを細かく描写するよりも、遠くから眺めたときの雄大さや、澄み切った冷たい空気感を意識してみましょう。また、煙がひとすじ立ち上る様子や、遠くを走る列車の音など、わずかな動きや音を対比として取り合わせることで、かえって山の深い眠りや静けさを際立たせることができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

山の静けさや広大さを引き立てる具象物と合わせるのがおすすめです。 ・静けさを引き立てる動きや光:「一筋の煙」「湖のさざ波」「冬日」「日差し」「夕茜」 ・日常や人の営み:「干し大根」「遠き汽笛」「窓辺」「湯気」「足音」 このように、手前の生活感や小さな景を置くことで、背景にそびえる眠る山の雄大さがくっきりと浮かび上がります。

「山眠る」の俳句例 (2件)

果樹園の門を閉しぬ山眠る
愛宕社のうしろに出でぬ山眠る

みんなの「山眠る」の詠み

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