鶯

鶯

うぐいす

別の表記・呼び名:黄鸝(うぐいす)

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意味・由来

鶯は「春告鳥(はるつげどり)」の別名を持つように、春の訪れを告げる代表的な鳥の季語です。山里や藪の中で冬を過ごした鶯が、春になると人里の近くや庭木に現れ、「ホーホケキョ」と澄み渡る美しい声でさえずり始めます。古今和歌集の時代から多くの歌人に愛され、俳句の世界でも春の喜びや生命力を象徴する存在として親しまれてきました。

この季語で詠むコツ

「美しい声で鳴いている」とそのまま説明するのではなく、声の響く空間や自分自身の動作に焦点を当てるのがコツです。姿が見えなくても「谷の奥から聞こえた」「朝の光とともに響いた」といった状況を描くことで、かえって鶯の存在感が引き立ちます。また、鳴き始めのたどたどしい様子を詠む「初鶯(はつうぐいす)」という季語もありますが、単に「鶯」と詠む場合は、春爛漫の長閑な空気感や、木々の芽吹きとともに広がる明るい気配を捉えると情緒豊かな句になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・山里、竹藪、庭先、軒端(声が響く場所を表す言葉) ・朝明、遠音、日差し、静けさ(無季の情景描写) ・春風、芽吹く、春日、霞(春の情景や春の言葉)

「鶯」の俳句例 (5件)

鶯の目を細うする餘寒かな
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
鶯も笠着て出でよはなの雪
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
鶯の根岸はなるゝ日永かな
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
鶯や籔わけ入れは乞食小屋
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
鶯やみあかしのこる杉の杜
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

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