筋子

筋子

すじこ

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「筋子(すじこ)」は、秋に産卵のため川を遡上してくる鮭(サケ)などの卵巣を、卵膜(筋)がついたまま塩漬けにしたものです。一粒ずつほぐした「いくら」に対し、筋子は房のまま漬け込まれるため、より野趣に富み濃厚な旨味があります。鮭が獲れる秋の北国を代表する味覚であり、鮮やかな赤や朱色の粒が美しく輝く様子は、食卓に深まりゆく秋を告げる季語として古くから親しまれています。

この季語で詠むコツ

筋子は、その鮮烈な「朱色・赤色」の視覚的イメージと、塩気やプチプチとした食感といった「味覚・触覚」が非常に際立つ季語です。温かい炊き立てのご飯にのせる日常の温もりを描くのも良いですし、冷たい酒の肴として味わう大人の侘しさや静けさを詠むのにも適しています。また、北国の厳しい風土や、晩秋から初冬へ向かう寒さ・日暮れの早さといった季節感と響き合わせることで、生活感あふれる情感豊かな句に仕上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・色彩・光:朱(あけ)、紅、艶、ひと粒、ひかり ・食卓・生活:箸、飯、酒、小鉢、指先、夕餉(ゆうげ) ・季節・風土:日暮れ、夜寒、北風、港、冷たさ

筋子」の俳句例 (3件)

筋子買ふて帰りし夜の寒さかな
寺田寅彦【現代語訳】筋子を買って家へと帰り着いた夜の、この身にしみる寒さであることよ。 【鑑賞】物理学者であり俳人でもあった寺田寅彦の句。買い求めた筋子の包みを手に帰宅した際、晩秋の冷気が肌に染み渡る感覚を率直に詠んでいます。筋子の濃厚な朱色と、夜の冷え冷えとした空気の対比が鮮やかです。
筋子裂く指のつめたき日暮かな
久保田万太郎【現代語訳】筋子を一口大に裂いている指先が冷たく感じられる、秋の夕暮れ時であることよ。 【鑑賞】筋子を手でちぎって小鉢に盛り付ける台所の一瞬を捉えた名句。筋子の生々しい感触と指先に伝わる冷たさが、つるべ落としに暗くなる晩秋の物寂しい日暮れの情景と見事に重なり合っています。
筋子の朱ほのぼのとあり箸の先
日野草城【現代語訳】筋子の鮮やかな朱色が、箸の先にかすかに艶やかに照り映えている。 【鑑賞】膳の上のごく小さな光景に焦点を絞った繊細な句。箸でつまみ上げた筋子の粒の朱色を「ほのぼのとあり」と捉えることで、食卓のぬくもりと筋子の美しい輝きを品格高く表現しています。

みんなの「筋子」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「筋子」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語