諸聖人祭

諸聖人祭

しょせいじんさい

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意味・由来

「諸聖人祭(しょせいじんさい)」は、カトリック教会などで毎年11月1日にすべての聖人と殉教者を記念して祝われる祭日です。「万聖節(ばんせいせつ)」や「諸聖人の日」「オールセインツ・デー」とも呼ばれ、俳句では晩秋の季語として扱われます。前夜祭が「ハロウィン」、翌日11月2日はすべての死者を記念する「死者の日(万霊節)」と続きます。秋の深まりとともに、教会に集う人々の祈りや、天上の聖者たちを偲ぶ厳かで清らかな雰囲気が漂う季語です。

この季語で詠むコツ

深まりゆく秋の冷気や澄み渡る光、キャンドルの灯り、教会の鐘の音など、静謐で敬虔な空気感を捉えるのがポイントです。西洋的な宗教行事ですが、大げさに異国情緒を強調するだけでなく、日本の晩秋の寂寥感や夕暮れの光線、人の心の奥にある静かな祈りと重ね合わせることで、透明感と深みのある句が生まれます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 光・色彩:キャンドル、蝋燭、ステンドグラス、夕茜、白光
  • 音・空間:鐘の音、オルガン、聖堂、祈り、静寂、海
  • 晩秋の情景:冷気、落葉、木枯らし、暮色、日暮れ

諸聖人祭」の俳句例 (3件)

諸聖人の日を遠くして海暮るる
阿部完市【現代語訳】諸聖人の日という聖なる日を遠い思いで感じながら、眼前で秋の海が暮れてゆく。 【鑑賞】遠くの祝日への意識と、目の前に広がる寂寥とした秋の海の暮色が見事に対比されています。広大な時間と空間の広がりが感じられる作品です。
諸聖人の日や祈りごとの一つづつ
鷹羽狩行【現代語訳】諸聖人の日を迎え、人々がそれぞれの胸に抱く祈りを一つひとつ捧げている。 【鑑賞】多くの聖者を讃える日に、名もなき市井の人々が思い思いに心の中で紡ぐ祈りの尊さを丁寧に描き出しています。静かな敬虔さが伝わる一句です。
諸聖人の日となりて日のあたたかき
飯田龍太【現代語訳】諸聖人の日を迎えると、秋の深まりの中にもかかわらず、日差しがどこか暖かく感じられる。 【鑑賞】晩秋の冷たい空気の中にふと注ぐ陽光の温かさを、諸聖人を寿ぐ日の慈愛に満ちた空気感と重ね合わせた、おおらかで心にしみる一句です。

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