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「しはあり草(しわありぐさ)」は、「皺有草」とも書き、主にオトギリソウ(弟切草)の古名・異名とされる秋の季語です。葉の表面に細かい筋や皺、あるいは油点と呼ばれる斑点があることからこの名がついたといわれています。古くから民間薬や染料として親しまれてきた野草ですが、その名に「皺(しわ)」が含まれていることから、歳月の経過や老い、秋の深まりとともに枯れゆく侘びしさを連想させる独特の風情を持っています。
「しはあり草」という語感と漢字の持つイメージから、「老い」「侘び」「秋の哀傷」といった情緒と結びつきやすい季語です。単に植物の姿を写生するだけでなく、人のはかなさや季節の移ろいに対する感慨を重ねて詠むと深みが生まれます。また、名前に含まれる「しわ」という音や意味を意識し、乾いた秋風や朝夕の露、色あせていく野山の風景と対比させると効果的です。
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