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「羊蹄根大根(しのねだいこん)」とは、道端や野原に自生するタデ科の多年草「羊蹄(ぎしぎし)」の太い根を指す夏の季語です。羊蹄の古名が「しのね(志の根)」であり、その地下茎や根が大根のように太く育つことからこのように呼ばれます。黄色を帯びた太い根は、古くから生薬(羊蹄根)としても知られ、皮膚の疾患などの民間薬として重宝されてきました。初夏の力強い草いきれとともに、大地に深く根を張る野草のたくましい生命力を感じさせる季語です。
畑で栽培される白い冬の「大根」とは異なり、野趣に富んだ力強さや、どこか泥臭く素朴な風情を捉えるのがポイントです。薬草として掘り起こされる場面や、夏の強い日差しに照らされる野の土、川原の湿り気などと合わせると、土着的な臨場感が生まれます。字面が長く重みのある言葉ですので、下五に置いて句をどっしりと落ち着かせるか、上五で力強く提示して中七・下五で素朴な情景を描写すると効果的です。
・鍬(くわ)、薬研(やげん)、土、畦道(あぜみち)などの道具や土の情景を表す無季の言葉 ・日盛(ひざかり)、夏草(なつくさ)、青嵐(あおあらし)、夕立(ゆうだち)などの夏の言葉
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