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「里燕(さとつばめ)」とは、春に南の国から渡ってきて、人の暮らす里や町中の軒先などに巣を作る燕のことです。山や岩場などに生息する山燕(やまづばめ)などと区別して、古くから人間の生活圏に親しみ深く寄り添ってきた燕を、親愛の情を込めてこう呼びます。民家の軒下を行き交い、泥や枯草を運んで甲斐甲斐しく巣を作る姿は、春の訪れと里の穏やかな日常を象徴する風物詩です。
単に飛んでいる燕を描くのではなく、「里」という言葉が持つ「人の気配」や「生活の温かみ」を意識して詠むのがポイントです。古い町並み、商店街の軒端、郵便受け、土間など、人々の暮らしの情景と取り合わせることで、里燕の愛らしさや健気さがより際立ちます。また、素早く軽やかな飛翔の動感と、のんびりとした里の春の静けさとの対比を意識すると、立体感のある句に仕上がります。
・軒端(のきば)、軒下、土壁 ・街道、宿場、古道 ・夕餉(ゆうげ)、子どもの声、下校 ・春風、春泥(しゅんでい)、浅黄空(あさぎぞら)
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