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「御事の使(おことのつかい)」は、新年の祝賀や儀礼のために遣わされる使者のことです。古くは宮中から親王や公卿、格式ある寺社などへ年頭の挨拶のために派遣された使者を指し、のちに武家や商家などで年始の礼を述べるために主人の代理として遣わされる使者をも指すようになりました。「御事」とは正月のお祝いや儀式を意味し、初春の厳かで晴れやかな空気を帯びた、雅趣あふれる新年の季語です。
歴史と品格を感じさせる季語ですので、新春の凛とした張り詰めた空気感や、礼節を重んじる人々の姿を描き出すのが効果的です。現代の日常的な挨拶回りというよりは、門構えの立派な旧家や寺社、伝統的な和の空間を舞台にすると季語の重みが引き立ちます。使者を迎える側の慎ましやかな所作や、寒風の中を背筋を伸ばして進む使者の足取りなどに着目して詠んでみましょう。
・式台、白砂、門扉などの伝統的な建築の情景 ・羽織袴、改服、白足袋などの改まった装い ・初日、初風、寒晴、松の緑などの清澄な新春の自然風景 ・「かしこまる」「辞す」「迎ふ」といった礼儀正しさを感じさせる動作の言葉
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