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「膏薬(とうやく)」とは、生薬などを練り合わせて皮膚に貼る外用薬のことですが、俳句において新年の季語として扱われる場合があります。江戸時代などの庶民の生活では、正月の初売りや縁起物として膏薬を買い求めたり、新年の無病息災を祈って常備薬を改めたりする風習がありました。また、正月になると膏薬売りが独特の口上を述べながら町を歩いた名残もあり、年の初めに健康を願い、生活の健やかさを確かめるおめでたくも庶民的な季語となっています。
現代では薬というと無機質な印象を持たれがちですが、新年の季語として詠む際には「健康への素朴な祈り」や「どこか長閑で人間味あふれる正月の空気」を意識すると効果的です。老いや持病を嘆くのではなく、新しい年を無事に健やかに過ごしたいという前向きな心持ちや、家族を思いやる温かい視点を盛り込むと、味わい深い句になります。
・生活の場面:初鏡、炬燵、初湯、雑煮、縁側 ・動作・状態:温む、貼る、香る、笑み、新調す ・心情や感覚:健やか、老い、初春の光、和やか