落鯛

落鯛

おちだい

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「落鯛(おちだい)」とは、秋から初冬にかけて、水温の低下とともに浅瀬から越冬のために深海へと移動する鯛のことです。「落ち」は魚が産卵や越冬のために深場や下流へ下ることを意味します。春の華やかな「桜鯛」に対して、秋の鯛は厳しい冬に備えてしっかりと脂を蓄えており、身が締まって美味とされます。しかし、その移動の姿には、去りゆく季節の寂しさや生命の哀愁が漂う、味わい深い秋の季語です。

この季語で詠むコツ

「落鯛」を詠む際は、春の華やぎとは対照的な「秋の深まり」や「寂寥感」、そして「自然の摂理」を意識することがポイントです。深海へと落ちていく鯛のたくましさやどこか物悲しい生態に焦点を当てるか、あるいは秋の味覚としての膳の上の姿を捉えるかによって句の表情が変わります。海、波、夕暮れなどの冷えゆく景観と取り合わせると、季節感が一層際立ちます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 景観・自然:夕日、沖、潮煙、暮るる海、底潮、網代
  • 暮らし・食:塩焼、潮汁、夕餉、包丁、舟宿
  • 情緒:しじま、去ぬ、深し、あはれ、かそけし

落鯛」の俳句例 (3件)

落鯛の汁も塩気のあつさ哉
各務支考【現代語訳】落鯛で作った潮汁は、塩気とうま味が濃厚で、熱く身に染み入るようだ。 【鑑賞】脂がしっかりとのった秋の落鯛の旨味を、汁ものの味わいを通して実感している句です。「塩気のあつさ」という表現に、秋深まる季節ならではの魚のコクと温もりが見事に表現されています。
落鯛の鱗にかかる夕日かな
正岡子規【現代語訳】釣り上げられた落鯛の赤い鱗に、沈みゆく秋の夕日が鮮やかに照り映えている。 【鑑賞】鯛の持つ紅色の鱗と、秋の澄んだ夕日の光が重なり合う視覚的な美しさを捉えた一句です。秋の海の寂しさと、その中で一瞬放たれる魚の生命の輝きが鮮やかに浮かび上がります。
落鯛や釣れぬを舟の行がかり
詠み人知らず【現代語訳】落鯛を狙って糸を垂れたが釣れない。しかし舟の流れに任せてそのまま漂っている。 【鑑賞】深場へ落ちていく鯛はなかなか釣れないものですが、釣れないこと自体を焦らず、秋の海上の舟の流れに身を任せる風流な心持ちが詠まれています。軽みと秋のゆったりとした寂寥感が漂う名句です。

みんなの「落鯛」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「落鯛」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語