野分
俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「野分(のわき)」とは、二百十日や二百二十日の前後に吹く激しい暴風、すなわち秋の台風のことです。その名は「野の草を激しく吹き分ける風」という詩的な観察に由来し、平安時代には『源氏物語』の巻名にもなるなど、古くから親しまれてきた言葉です。現代の天気予報で使われる「台風」という無機質な気象用語と異なり、草木をなぎ倒し大地を揺るがす自然の猛威とともに、王朝文学以来の風雅な余韻と秋の荒涼感を漂わせる伝統的な季語です。

この季語で詠むコツ

激しい風そのものを「風が強い」「激しく吹く」と直接説明するのではなく、風によって周囲の自然や人々の暮らしにどのような変化が起きているかを描くのがポイントです。吹き散らされる木の葉、軋む雨戸、激しく波立つ水面、あるいは風を耐え忍ぶ生き物の姿など、具体的なモノの動勢に焦点を当てることで、野分の凄まじさがより立体的に伝わります。また、暴風が吹き荒れる最中の緊迫感だけでなく、風が過ぎ去った後の静寂や被害の痕跡に目を向けるのも効果的です。

相性のいい言葉・取り合わせ

野分は力強い動きを持つ季語であるため、足元の小さな生き物や日常のささやかな生活道具など、静かあるいは小さなモノと取り合わせると鮮やかな対比が生まれます。 ・日常・生活の言葉:「盥(たらい)」「雨戸」「灯(ひ)」「夜」「机」 ・自然・植物の言葉:「竹林」「雲」「浪」「山」「小鳥」 ・動詞・情景:「軋む」「鎮まる」「走る」「耐ふ」「ちぎる」

「野分」の俳句例 (5件)

やせ馬の尾花恐るゝ野分哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
穗芒に思ふまゝなる野分かな
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
葛籠なる小袖思ふや野分の夜
さりげなき野分の跡やふしの山
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
見處のあれや野分の後の菊
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)

みんなの「野分」の詠み

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

みんなの新着句

知らぬ美の

まだ世に満ちて

春惜しむ

霧深し

人生重ね

樹齢かな

蛍狩

闇夜に光

命たち

父の日や

ビール差し出し

わらいあう

大量の

モール飾って

栗の花

蛙跳ね

月の雫を

揺らしけり

関連する「秋」の季語

冬の季語も見てみませんか

冬の季語一覧

あわせて読みたい俳句の記事