野菊

野菊

のぎく

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

野菊(のぎく)は、秋の野原や道端、山裾などに自生するキク科の野生種の総称です。ノコンギクやユウガギク、カントウヨメナなどがこれに含まれます。園芸用の菊花が持つ華やかさや重厚さとは対照的に、白や淡い紫色の可憐で小さな花を咲かせるのが特徴です。厳しい自然のなかでひっそりと、しかし凛として群れ咲く姿は、古くから日本人の心に郷愁や哀愁を呼び起こし、秋の深まりを象徴する季語として愛されてきました。伊藤左千夫の名作小説『野菊の墓』のように、純朴さやはかなさの象徴としても親しまれています。

この季語で詠むコツ

野菊の最大の魅力は、その「素朴さ」と「つつましさ」にあります。花そのものの小ささや色合いを精緻に描写するのも良いですが、周囲の風景(畦道、秋の空、遠い山並みなど)との対比を描くことで、野菊の存在感がより際立ちます。また、旅の途中でふと見つけた瞬間や、故郷の風景、誰かを静かに想う心情など、どこか寂しさを帯びた感情と響き合います。「寂しい」「可愛い」と直接言葉にするのではなく、野菊に当たる柔らかな秋の日差しや、足元に咲く様子を素直に写し取ることで、情緒豊かな一句に仕上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 風景・場所:畦道(あぜみち)、土手、山路、遠山、廃寺、石畳
  • 天候・光:秋日、夕日、薄日、木漏れ日、野分(のわき)、露
  • 動作・情緒:歩む、折る、手折る、活ける、佇む、風の音、素朴

「野菊」の俳句例 (5件)

原中や野菊に暮れて天の川
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
九日も知らぬ野菊のさかり哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
野菊折る手元に低し伊豆の嶋
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
草むらにはつきりとさく野菊哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
何のかのうき名をすてゝ野菊哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

みんなの「野菊」の詠み

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

みんなの新着句

霧深し

人生重ね

樹齢かな

蛍狩

闇夜に光

命たち

父の日や

ビール差し出し

わらいあう

大量の

モール飾って

栗の花

蛙跳ね

月の雫を

揺らしけり

蛙見ゆ

春の小川の

玻璃の底

関連する「秋」の季語

冬の季語も見てみませんか

冬の季語一覧

あわせて読みたい俳句の記事