海鼠

海鼠

なまこ

別の表記・呼び名:生海鼠(なまこ)

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意味・由来

海鼠は棘皮動物の一種で、冬に身が引き締まり美味となることから三冬の季語とされています。古来日本では単に「こ」と呼ばれており、生のものを「生子(なまこ)」、干したものを「煎海鼠(いりこ)」と呼び分けたのが名前の由来です。古事記にもその名が登場するほど歴史が深く、岩礁の底でじっと丸くなっている姿や、独特の不定形な風貌が人々に親しまれてきました。

この季語で詠むコツ

一見すると不気味でユーモラスなその姿や、海底の冷たい泥に沈む「静けさ・寒さ」を捉えるのが基本です。また、冬の味覚として三杯酢や大根おろしで和えた海鼠酢、あるいはまな板の上で身を縮こまらせる様子など、触覚や味覚を意識して詠むと生々しい生活感が生まれます。滑稽味と寒涼感の両方を兼ね備えている点が、この季語の大きな魅力です。

相性のいい言葉・取り合わせ

・台所や食に関する言葉:俎板(まないた)、二杯酢、熱燗、小鉢、包丁 ・海の寒さを表す言葉:寒潮、荒磯、岩陰、底、夕波、暮色 ・状態や動作を表す言葉:固まる、沈む、縮む、切る、滑る

「海鼠」の俳句例 (4件)

達磨忌や戸棚探れは生海鼠哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
生きながら一つに氷る生海鼠哉
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
小石にも魚にもならず海鼠哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
逃げる氣もつかでとらるゝ海鼠哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

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