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「葛掘る(くずほる)」は、和菓子や葛粉、あるいは漢方の葛根湯の原料となる、葛の肥大した根(葛根)を土中から掘り出す作業を指す季語です。葛は日本全国の山野に自生する非常に生命力の強い植物ですが、その根は地中深く、時に数メートルにも及ぶため、掘り出すには斜面を切り崩し、鍬やシャベルを用いて泥まみれになる大変な重労働を伴います。主に、根に栄養分(デンプン)が最も蓄えられる晩秋から冬にかけて行われる、力強くも過酷な山仕事です。
葛掘りは険しく深い山中で行われることが多いため、「人間の骨折れる労働」と「山の厳しくも静かな大自然」を対比させて詠むのが効果的です。一鍬(ひとくわ)入れるごとに土から立ち上る匂いや、吹き抜ける冷たい風、暗くなる谷の気配など、五感に訴えかける具体的な描写を取り入れることで、泥臭くも生き生きとした生命力にあふれる句になります。
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