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季語辞典
芝不器男
俳
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芝不器男
しばふきお
作風・特徴
作風の解説はまだ登録されていません。
代表句 (3件)
霧の谷を落つる日重き光かな
季語: 霧の谷 (autumn)
『【現代語訳】霧の立ち込める谷へと沈んでいく夕日は、その霧に遮られて、どこか重々しい光を放っていることだ。【鑑賞】不器男ならではの繊細な色彩感覚と物質感が光る一句です。霧という湿り気を帯びた媒体を通すことで、本来は実体のない夕日の光が、まるで質量を持った「重き光」として谷に降り注ぐ様子を見事に表現しています。』
木瓜の実や一つ落ちたる土の窪
季語: 草木瓜の実 (autumn)
『【現代語訳】木瓜の実がぽつりと一つ地面に落ちている。その落ちた場所の土が、実の重みのせいでほんのりと窪んでいることよ。 【鑑賞】若くして亡くなった天才俳人・芝不器男の代表句です。地面に落ちた小さな実と、それを受け止める土のわずかな窪みという、極めてミクロな視点から秋の静寂と時間の経過を見事に捉えています。静かでありながら、確かな存在感と質量を感じさせる名句です。』
石竹の赤きに耐ふる日ざしかな
季語: 唐撫子 (autumn)
『【現代語訳】石竹(唐撫子)の鮮やかな赤い花が、じっと耐えるように浴びている、この強い秋の陽射しよ。\n【鑑賞】「石竹」の情熱的な赤と、容赦なく照りつける太陽の光の対比が非常に鮮烈です。若くして亡くなった不器男の、物事の質感や光を捉える鋭い感性が凝縮された名作です。』
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