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「草いきれ」とは、夏の強烈な日差しを浴びた草むらから立ちのぼる、むっとするような熱気や青臭い匂いのことです。「いきれ(熱れ)」は熱気がこもって発散する様子を表す言葉で、夏の草木の旺盛な生命力と、肌にまとわりつく蒸し暑さを生々しく伝えてくれます。古くから暑さの実感を表現する夏の季語として親しまれてきました。
視覚だけでなく、嗅覚や肌の感覚(触覚)を呼び覚ますように詠むのが最大のコツです。「草いきれ」という言葉自体に強い熱気と匂いが含まれているため、「暑い」「臭う」と直接説明するのではなく、自分の身体の動きや周囲の状況を描写しましょう。草をかき分けた瞬間の息苦しさ、立ち止まったときの足元の熱、自転車を押す重さなど、具体的な体験を取り合わせると臨場感あふれる一句になります。
熱気や匂いを引き立てる、具体的な場所や動作の言葉と相性が抜群です。(他の季節の季語が混ざらないよう、無季の語や夏の語と合わせます) ・場所:土手、あぜ道、河原、踏切、木陰 ・動作:踏み迷う、息を潜める、自転車を押す、立ち止まる ・夏の事物・状態:夕立、汗、日傘、白靴