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金魚といえば涼を呼ぶ「夏」の代表的な風物詩ですが、「金魚品評会(きんぎょひんぴょうかい)」は実りの季節である「秋」の季語です。春に孵化した当歳魚や親魚たちが、夏の間にしっかりと育ち、色つや・体躯・尾びれの美しさが最も完成されるのが秋(主に9月〜10月頃)であるためです。各地の神社仏閣の境内や広場に白い洗面器やホーロー器がずらりと並べられ、丹精込めて育てられた蘭鋳(らんちゅう)や琉金、オランダ獅子頭などの名魚が集い、その美しさと優雅さを競い合います。
「金魚」という夏の生き物そのものに焦点を当てすぎると季節感がブレやすいため、「品評会」ならではの臨場感や道具立て、人々の表情に目を向けるのがコツです。真っ白な洗面器に注がれた澄んだ水、そこに落ちる秋の青空や日差し、金魚の放つ鮮烈な朱や墨色のコントラストを捉えると鮮やかな情景が立ち上がります。また、愛好家たちの真剣な眼差しや、受賞を喜ぶざわめきなど、行事としての人間模様を切り取るのも効果的です。
・器や水(洗面器、白磁、琺瑯、澄む、掬ふ、張る) ・色彩・光(秋日、秋晴、朱、紅、漆黒、影) ・人の動きや感情(熱気、息を呑む、品定め、審査、賑はひ)
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