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「飾松(かざりまつ)」とは、新年に年神様をお迎えするための目印として、家の門口や玄関などに飾る松のことです。「門松(かどまつ)」や「松飾(まつかざり)」とほぼ同じ意味で用いられますが、立派な竹を組んだ大掛かりなものだけでなく、松の小枝に紙垂や水引を添えて玄関先に留めた素朴なものまで広く含みます。冬でも青々とした葉を保つ松は、不老長寿や繁栄の象徴であり、清浄な新春の空間を作り出すための大切な依代とされてきました。
「飾松」という言葉には、「門松」と比べてどこか素朴で家庭的な温かみや、楚々とした美しさがあります。豪華絢爛な飾りではなく、日常の暮らしが息づく町屋の格子戸や、アパートの扉などに飾られた控えめな松の姿を描くと、季語の持ち味が引き立ちます。また、青松の瑞々しい色や松の香、新春の澄み渡る朝日との対比を意識すると、おめでたくも引き締まった空気感を詠み込むことができます。
・日差しや空気感を表す言葉(初日、朝日、青空、清ら、静けさ) ・場所や暮らしの佇まい(格子、軒先、路地、門扉、土間) ・素材や人の所作(水引、藁、麻紐、飾る、結ぶ)