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「川床(かわゆか)」は、夏の厳しい暑さを避けるため、川の上や河原に張り出して設けられた板敷きの座敷のことです。特に京都の鴨川の「納涼床」や、貴船の清流の上に設けた座敷が広く知られています。安土桃山時代から江戸時代初期にかけて、鴨川の河原の茶屋が涼を求めて水辺に床几を出したのが始まりとされ、水流の冷気と風情を楽しむ夏の風物詩として今に受け継がれています。
川床の最大の魅力は、水辺ならではの清涼感と、夕暮れから夜にかけての独特な情緒にあります。単に食事をする様子を述べるのではなく、足元を洗うような瀬の音、川面を渡ってくる心地よい風、あるいは川床に灯る提灯の灯影など、五感でとらえた臨場感を描くのがコツです。日中の川の眩しさや、夕暮れ時の賑わい、宴が深まる夜の静けさなど、時間帯による表情の変化に注目すると奥深い句になります。
・瀬音、水音(川の流れの涼しさを際立たせる言葉) ・提灯、灯影(宵闇の風情を演出する光の言葉) ・川風、夕暮(川辺の心地よい体感を伝える言葉) ・盃、宴(水辺でくつろぐ人々の姿を表す言葉)