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「枯野人(かれのびと)」とは、草木が枯れ果てて見渡す限り荒涼とした冬の野原を、ただ一人行く人のことです。冬の代表的な季語である「枯野」に「人」が加わることで、果てしなく広がる寂寥とした自然と、その中にぽつんと存在する人間の小ささや孤独感が際立ちます。旅人の哀愁や人生の厳しさを象徴する季語として、古くから親しまれてきました。
広大な枯野という背景と、そこに存在する人物の微小さという「対比」を意識することが大切です。人物の細かな様子(急ぎ足で歩く姿、長い影、風に吹かれる外套など)を描くことで、風景に確かな現実味と情緒が宿ります。また、自分自身を枯野人として見つめ直すように詠むと、客観的な視点が保たれ、単なる感傷にとどまらない深みのある句になります。
・動作や姿を表す言葉(背中、影法師、杖を突く、遠ざかる、佇む) ・冬の自然や光を表す言葉(夕日、暮色、寒風、茜空、地平) ・旅や移動を連想させる言葉(一本道、峠、外套、笠、足音)