寒餅

寒餅

かんもち

別の表記・呼び名:寒の餅(かんのもち)

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意味・由来

「寒餅」とは、寒の入りから節分までの最も寒さが厳しい時期に搗く餅のことです。この時期の清らかで冷たい「寒の水」を使って搗いた餅は、雑菌が繁殖しにくいためカビが生えにくく、非常に日持ちが良いと珍重されてきました。厳しい冬を越え、春の農繁期や夏までの保存食とするために作られた、先人の知恵が息づく生活感あふれる冬の季語です。

この季語で詠むコツ

厳冬の冷気と、搗きたての湯気や温もりとの「対比」を意識して詠むのがポイントです。手返しをする人の赤らんだ手、勢いよく上がる湯気、引き締まっていく餅の白さや硬さなど、触覚や視覚に訴える描写を大切にしましょう。また、家族総出で作業するにぎやかな生活感を描くのも良し、板場に整然と並べられて静かに冷えていく餅の静けさを切り取るのも情緒があります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・触覚・質感:温もり、肌ざわり、白し、引き締まる、硬し ・道具・情景:臼、杵、手返し、土間、湯気、井戸水、粉 ・生活の描写:家族、祖母の指、取り分ける、筵(むしろ)

「寒餅」の俳句例 (1件)

寒餅を搗かん/\とおもひつゝ
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)

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