柿の店
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柿の店

かきのみせ

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意味・由来

「柿の店(かきのみせ)」は、秋の味覚である柿を店先にたくさん並べて売る店、あるいはその風景を指す季語です。秋が深まると、八百屋や果物店、あるいは街道沿いの直売所などに、鮮やかな橙色の柿が山積みにされます。かつては秋の風物詩として、通りを歩く人々の目を大いに楽しませました。豊穣の秋を象徴する、色彩豊かで温かみのある季語です。

この季語で詠むコツ

柿の最大の魅力である「朱色」や「橙色」といった鮮やかな色彩を、いかに表現するかがポイントです。また、柿が並ぶことでその場の空気が一気に秋らしく、明るくなる様子を捉えましょう。店先を行き交う人々、店主とのさりげない会話、秋のからりとした風や、夕暮れの光など、周囲の環境や時間経過と組み合わせることで、より立体的な情景を描くことができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 「夕日」「日和(ひより)」「黄昏(たそがれ)」:光の演出で柿の色を引き立てます。
  • 「街道」「辻(つじ)」「店先」:場所を具体化し、旅情や生活感を醸し出します。
  • 「量る」「選ぶ」「籠(かご)」:柿を売り買いする人々の動きをリアルに捉える言葉です。

柿の店」の俳句例 (3件)

柿の店日あたりながら日暮れたり
炭太祇【現代語訳】柿の店の店先には、一日中うららかな秋の日が当たっていたが、いつの間にかそのまま日が暮れてしまったことだ。【鑑賞】店先に山積みされた柿の朱色が、夕日の中でさらに鮮やかに輝き、そのまま静かに夕闇に溶けていく時の流れを感じさせます。
柿売るや燈火ともす道の角
正岡子規【現代語訳】道の角で柿を売っている店がある。夕暮れ時になり、ぽっと明かりが灯された。【鑑賞】秋の夕暮れの寂しさと、柿の鮮やかな橙色を照らし出す灯火の温かさが美しく対比され、懐かしくも詩情豊かな街角の風景が浮かび上がります。
柿売の柿より赤き顔をして
小林一茶【現代語訳】柿を売っている店の主人が、売っている柿の実よりも、もっと赤々とした健康そうな顔をして客を呼び込んでいる。【鑑賞】一茶らしいユーモラスで温かい視線が光る一句。柿の鮮やかさと、売り手の飾らないたくましさや温かみが重なり、秋の活き活きとした生活感が伝わります。

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