勝相撲
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かちすもう

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意味・由来\n「勝相撲(かちすもう)」は、秋の季語です。相撲は本来、宮中行事である「相撲節会(すまいのせちえ)」や、秋の収穫を感謝するために各地の神社で行われた「奉納相撲」に由来するため、俳句では秋の季語とされています。「勝相撲」は、激しい勝負を制した力士の誇らしげな姿や、勝利の瞬間に沸き立つ会場の熱気、そして勝者だけが放つ独特の輝きを表現する、非常に力強く生命感に満ちた季語です。\n\n### この季語で詠むコツ\n勝った力士の肉体的な特徴や、ダイナミックな動き、あるいは勝負が決した直後の細かな仕草に焦点を当てると良いでしょう。汗、砂、誇らしげな表情など、視覚的な要素を具体的に描写することで、読者にその場の緊張感と興奮をリアルに伝えることができます。また、勝利の喜びだけでなく、激闘を終えた後の静寂や安堵感といった心の動きを取り合わせるのも効果的です。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n- 肉体や動作を表す言葉:砂、汗、額、息、歩む、立ち上がる、胸\n- 勝者の持ち物や周囲の情景:力紙(ちからがみ)、褥(しとね)、拍手、熱気、土俵、秋風\n- 色彩を表す言葉:赤、白、金、黒(土俵の砂や力士のまわしの色との対比を引き立てる色)

勝相撲」の俳句例 (3件)

勝相撲赤き褥を奪ひ得たり
山口誓子【現代語訳】勝負を制した力士が、勝者の栄誉として赤い褥(しとね)を堂々と勝ち取った。\n【鑑賞】勝負が決した瞬間のダイナミズムと、勝者が手にする赤い褥(座布団)の色彩的な鮮やかさが、勝者の誇らしさを一層引き立てています。誓子らしい冷徹かつシャープな写生が光る名句です。
勝相撲力紙もて鼻をかむ
正岡子規【現代語訳】激しい取り組みに勝った力士が、安堵した様子で力紙を使って豪快に鼻をかんでいる。\n【鑑賞】大一番を終えた直後の力士の、ほっとした安堵感と人間味あふれる無造作な仕草を捉えています。勝者の堂々たる様子をユーモラスかつ写実的に描いた子規ならではの視線が魅力的です。
勝相撲わがふるさとの男にて
水原秋桜子【現代語訳】今しがた土俵の上で見事に勝ち名乗りを上げた力士は、よく見ると私の同郷の男であった。\n【鑑賞】偶然見入っていた相撲で、勝った力士が自分の故郷の出身だと知った時の親近感と誇らしさを詠んでいます。秋の奉納相撲の温かみと、人々の素朴な喜びが素直に表現された心温まる一句です。

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