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「夷則(いそく)」とは、陰暦七月(初秋)の異称です。古代中国の音楽理論である「十二律(じゅうにりつ)」の一つに由来します。一年十二か月に十二律の音階がそれぞれ割り当てられており、陰暦七月に配された音が「夷則」であったことから、転じて七月の雅称として用いられるようになりました。「夷」には平らげる・整える、「則」には法・基準という意味があり、草木の実りが整い、秋の秩序正しい気配が満ちていく初秋の情景を表しています。
「夷則」は単なる暦の七月という枠を超え、古代の音律にまつわる雅やかで厳かな響きを持っています。日常的で砕けた題材よりも、初秋の澄み渡る大気、涼やかな風、静けさの中で際立つ音など、風雅で格調高い情景を取り合わせるのが効果的です。切れ字「や」などを活用して季語をしっかりと立たせ、凛とした秋の立ち上がりを演出しましょう。
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