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藺草(いぐさ)は、水田や湿地で栽培されるイグサ科の多年草です。古くから「藺(い)」とも呼ばれ、畳表(たたみおもて)や茣蓙(ござ)、すだれ、雨具などの原料として日本人の暮らしを支えてきました。夏になると、細く丸い茎が一面にまっすぐ伸び、水田を青々と染め上げます。七月頃の盛夏に刈り取りが行われ、独特の爽やかで青い香気とともに、日本の夏の原風景として親しまれてきた季語です。
水田一面に風が渡る涼しげな緑の景を捉える視点と、収穫や乾燥の作業風景に焦点を当てる視点があります。また、藺草ならではの「青い香り」や、泥水の中でまっすぐに育つ瑞々しい質感を描くと臨場感が増します。生活感のある道具(茣蓙や畳)の原型としての藺草の生命力に着目し、暑い夏の中に広がる爽やかさを五感で切り取ってみましょう。
・風(かぜ/無季) ・水路(すいろ/無季) ・刈る(かる/無季) ・青し(あおし/無季) ・南風(みなみ/夏) ・夕立(ゆうだち/夏)
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