干菜
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意味・由来

干菜とは、大根や蕪の葉、あるいは青菜などを乾燥させて保存食にしたものです。冬の寒風にさらして軒下などに吊るし、からからに乾かして蓄えておくことで、青物が乏しくなる冬場の貴重な栄養源として古くから重宝されてきました。水で戻して味噌汁の具にしたり、油炒めや煮物にしたりして素朴な味わいを楽しみます。厳しい寒さを乗り越える庶民の生活の知恵が感じられる、冬の生活に深く根ざした季語です。

この季語で詠むコツ

軒先や庭先にずらりと吊るされた情景を描くことで、冬の乾いた空気や、冷たい風、淡い日差しを鮮やかに表現できます。乾燥して縮んだ葉の質感や、風に揺れて鳴るかすかな乾いた音など、五感で捉えた描写を盛り込むのが効果的です。単に乾物としての姿だけでなく、冬の暮らしの静けさや、温かい汁物にしていただく食卓のぬくもりと対比させることで、より味わい深い句になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・場所や暮らし:軒端、土間、縁側、藁縄、竈、台所 ・冬の風情:木枯らし、寒日和、薄日、乾風、夕影 ・調理や食卓:湯気、味噌汁、煮炊き、鉄瓶、滋味

「干菜」の俳句例 (2件)

旅籠屋や山見る窓の釣干菜
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
ふさぎたる窓の外なる干菜かな
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)

みんなの「干菜」の詠み

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