雪起し

雪起し

ゆきおこし

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意味・由来

「雪起し(ゆきおこし)」とは、日本海側の地域などで本格的な雪が降り始める前触れとして鳴り響く、激しい雷や突風のことを指す仲冬の季語です。眠っている雪を揺り起こすかのように轟くことからこの名がつきました。晩秋から初冬にかけての日本海沿岸では、筋状の積乱雲が発達して突然空が暗転し、地響きのような雷鳴が轟きます。富山や石川などの北陸地方では、鰤が獲れる時期と重なることから「鰤起し(ぶりおこし)」とも呼ばれ、これから訪れる長く厳しい冬の到来を告げる象徴的な自然現象です。

この季語で詠むコツ

「雪起し」を詠む際は、光や音の激しさと、その直後に訪れる静寂や大雪への予感を対比させると効果的です。単に雷が鳴ったという事実だけでなく、空の不気味な暗さや風の冷たさ、家々の軋みなどを五感を使って描写しましょう。また、厳しい雪の季節を迎える人々の覚悟や生活の営み、あるいは港や海原の荒々しい情景と取り合わせることで、日本海側特有の重厚で力強い一句に仕上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・視覚や天候を表す言葉(鉛色の空、暗転、閃光、怒濤、低き雲) ・音や気配を表す言葉(地鳴り、硝子戸の軋み、風の唸り) ・生活や風土の言葉(日本海、漁港、舟、囲炉裏、越後、北陸)

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