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「鵯上戸(ひよどりじょうご)」は、ナス科のつる性多年草です。山野の藪や林の縁、あるいは人家の生け垣などに自生し、他の木や竹に絡みついて成長します。秋になると直径1センチ足らずの球形の実がつき、艶やかで美しい赤色に熟します。「鵯(ひよどり)がこの実を好んで食べ、まるで酒好き(上戸)が酒を飲むように群がって食べる」という俗説が名前の由来とされていますが、実際にはソラニンなどの有毒成分を含んでいるため、鵯をはじめとする鳥たちも好んでは食べず、冬枯れの枝に赤い実だけが残ることが多いのも興味深い特徴です。
鵯上戸の大きな魅力は、晩秋の寂びた風景の中でひときわ目を引く「赤く透き通るような小さな実」と「しなやかに絡みつく蔓(つる)」の対比にあります。枯れ草や小柴垣、竹藪といった地味で素朴な背景を取り合わせることで、実の赤さや艶が鮮やかに引き立ちます。また、名前に反して鳥が寄りつかないという生態の持つ静けさや、少し毒気を秘めた妖しい美しさに焦点を当てるのも効果的です。
・色彩・光:朱、茜、玉、陽だまり、夕日、照り ・背景・場所:藪、柴垣、竹林、山路、生垣、古垣 ・質感・状態:絡む、垂る、蔓、透く、残る、枯葉
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