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「頳桐(ひぎり)」はシソ科クサギ属の落葉低木で、原産地はインドから東南アジアです。「頳」は「赤・朱色」を意味する漢字で、葉の形が桐に似ており、鮮やかな緋色の花を咲かせることからこの名が付きました。 晩夏から初秋にかけて、枝先に円錐状の花序を伸ばし、鮮烈な朱赤色の小花を無数に咲かせます。その姿はまるで燃え盛る炎のようで、南国的な野趣とエキゾチックな華やかさを感じさせます。暖地や庭園、寺院などで見られ、秋の訪れの中でひときわ強い印象を残す植物季語です。
頳桐の最大の特徴は、その情熱的で鮮やかな「赤色」です。秋の澄んだ青空や日差し、あるいは冷涼感を帯び始めた風と対比させることで、花の持つ強烈な存在感が一層際立ちます。 また、名前に「桐」の字が含まれますが、草木が衰えゆく秋の寂寥感とは対照的に、生命力あふれる造形美を持っています。視覚的な赤のインパクトだけでなく、南国の風土、港町や寺町の情緒、初秋の空気の冷たさなど「温度感や場所の雰囲気」と響き合わせるのが効果的です。
・色彩・光:朱、紅、碧空、白壁、波の照り返し、夕日 ・風土・場所:坂道、古刹、南蛮寺、石段、岬、潮風 ・情景・動態:燃ゆる、こぼる、風渡る、陰る、ひびく
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