初桜

初桜

はつざくら

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意味・由来

その年の春、初めて咲いた桜の花を指す季語です。厳しい冬の寒さを乗り越え、待ち望んでいた春の訪れを告げるように、木々の梢にぽつりぽつりとほころび始めた姿には格別の喜びが宿ります。満開の桜のような豪華絢爛さとは異なり、まだ控えめで初々しい美しさと、いよいよ春本番を迎えることへの弾むような期待感を象徴しています。

この季語で詠むコツ

満開の景を詠むときのような華美な表現は避け、最初の一輪を見つけた瞬間の小さな驚きや、胸のときめきを素直にすくい取ることが大切です。遠景全体を捉えるよりも、枝先のかすかな薄紅色や零れるような光、風の気配など、焦点を絞って繊細に描写すると初桜のみずみずしさが際立ちます。日々の暮らしの中でふと目に入った場面を切り取るのも効果的です。

相性のいい言葉・取り合わせ

青空、朝の光、梢、つぼみ、仰ぐ、ほころぶ、通学路、坂道、淡し、微風

「初桜」の俳句例 (3件)

顏に似ぬ發句も出でよ初櫻
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
咲きみだす桃の中より初櫻
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
初櫻をりしもけふはよき日也
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)

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