春の宵

春の宵

はるのよい

別の表記・呼び名:春宵(しゅんしょう)

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意味・由来

「春の宵」とは、春の日の暮れて間もない、夜が始まったばかりの心地よい時間帯を指す季語です。冬の寒さがようやく和らぎ、どこか温かく艶やかな空気が漂うひとときを表します。中国の詩人・蘇軾が「春宵一刻値千金(春の宵のひとときは千金にも値する)」と詠んだように、移ろいやすく美しいこの時間は、古くから人々に愛され、特別な情緒を持つものとして親しまれてきました。

この季語で詠むコツ

完全に暗くなりきる前の、淡い闇や街の灯りの美しさを捉えるのがポイントです。肌を撫でる柔らかな風、遠くから聞こえる人の話し声、ほのかに漂う沈丁花や桜の香りなど、五感で感じられるかすかな変化を詠み込みましょう。また、少し物思いにふけるような心の動きや、どこか夢見心地な雰囲気を合わせることで、春の宵ならではの艶っぽさやゆったりとした時の流れが引き立ちます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・朧(おぼろ)、かすみ(春の情景を深める言葉) ・灯(あかり)、窓辺、街の影(宵の情景を描く言葉) ・ほどける、ゆるむ、ほのめく(柔らかさを表す言葉)

「春の宵」の俳句例 (2件)

眼つむれば若き我あり春の宵
ふと春の宵なりけりと思ふ時
高浜虚子『七百五十句』(青空文庫)

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