起舟

起舟

きしゅう

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意味・由来

「起舟(きしゅう)」とは、新年を迎えて漁船や運搬船などの舟を初めて動かす行事や、その初船出のことを指す新年の季語です。「初舟(はつぶね)」「舟の乗初め(ふねののりぞめ)」などとも呼ばれます。漁師や船乗りたちが一年の航海の安全と豊漁、商売繁盛を祈願し、舟にしめ飾りを施したり色鮮やかな大漁旗を掲げたりして、沖へ向けて舟を漕ぎ出します。古くから港町や川べりで大切に受け継がれてきた、活気と神聖さを併せ持つ伝統的な風習です。

この季語で詠むコツ

おめでたく勇壮な海辺の景色を描くのが基本ですが、単に「船が出た」という事実だけでなく、五感を刺激する具体的な描写を取り入れると句が引き締まります。例えば、冬の澄んだ冷たい風、波を蹴立てる水しぶき、響き渡る汽笛の音、誇らしげにはためく旗の鮮やかさなどに着目してみましょう。また、海に生きる人々の引き締まった表情や家族の祈りなど、人の心に焦点を当てるとより深みのある作品になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・視覚:大漁旗、青空、白波、水煙、朝日、しめ飾り ・聴覚:汽笛、波音、鬨の声、錨の音 ・心情・情景:祈り、舳先(へさき)、出船、潮風、暁(あかつき)

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