春の闇

春の闇

はるのやみ

別の表記・呼び名:春闇(はるやみ)

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意味・由来

「春の闇」とは、春の夜の深い暗闇のことを指します。特に月が出ていない夜や曇り空の夜などの濃密な闇を言います。冬の張り詰めた冷たい暗闇とは異なり、どこか湿度と温もりを帯び、花の匂いや草木の芽吹く気配が溶け込んでいるような、妖しく艶やかな風情をたたえているのが特徴です。自然の生命力が蠢くような、神秘的で少し甘美な闇を表します。

この季語で詠むコツ

視界が利かない「闇」だからこそ、視覚以外の感覚を総動員して描くのが上達のコツです。例えば、どこからか流れてくる花の香(嗅覚)、遠くの水のせせらぎや衣擦れの音(聴覚)、頬に触れる生温かい空気(触覚)などを重ねてみましょう。また、闇そのものを描くだけでなく、わずかに漏れる灯火や、闇の中に浮かぶ白いものと対比させることで、春の闇の深さと柔らかさがより一層際立ちます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・花の香、沈丁花、桜(春の気配を漂わせる言葉) ・灯り、水音、足音、息づかい、微温し、白、手鏡(季節感を持たない日常的・感覚的な言葉)

「春の闇」の俳句例 (1件)

テーブルの下椅子の下春の闇
高浜虚子『七百五十句』(青空文庫)

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