負鶏

負鶏

まけどり

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意味・由来

「負鶏(まけどり)」とは、闘鶏(鶏合わせ)の勝負において敗れた鶏のことです。平安時代の宮中で行われていた陰暦三月三日の年中行事「鶏合」に由来するため、闘鶏とともに春の季語とされています。勝者となった鶏が誇らしげに鬨(とき)の声をあげる一方、負けた鶏は羽毛をむしられ、傷つき、うなだれて逃げ去ります。そこには勝負の厳しさとともに、生きものとしての切ない哀愁や命の重みが色濃く漂います。

この季語で詠むコツ

敗北のみじめさだけでなく、その姿からにじみ出る生命の息遣いや寂寥感を捉えるのがポイントです。乱れた羽毛、傷口の生々しさ、落胆して地面を見つめる瞳など、具体的な視覚的描写を入れると読者の心に強く訴えかけます。また、単なる憐れみにとどまらず、戦いを生き延びた生きもののたくましさや、人間自身の人生の挫折や哀歓を投影させて詠むと、より一層深い味わいを持った一句に仕上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・春の土手、春泥(しゅんでい)、草の芽、春の夕暮れ ・うつむく、羽風(はかぜ)、砂を蹴る、退く、影

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