春野

春野

はるの

別の表記・呼び名:春の野(はるのの)

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意味・由来

「春野(はるの)」とは、春の訪れとともに草木が芽吹き、野花が咲き始めた野原のことです。冬のあいだ一面を覆っていた枯れ草の茶色から、柔らかな緑や色とりどりの花へと移り変わり、光に満ちた明るい景が広がります。古くは万葉集の時代から和歌に詠まれてきた歴史の長い言葉であり、春の息吹を肌で感じ、戸外へ出かける喜びやのびやかな生命力を象徴する季語です。

この季語で詠むコツ

「春野」は広大な空間とあたたかな季節感を持つ大きな季語です。そのため、単に「広い春野である」と詠むだけでは情景が漠然としてしまいます。広々とした野原の中に、ぽつんとある小さなもの(摘草の手元、野の小川、足元の小さな虫など)や、そこにいる人物の具体的な動作、あるいは吹き抜ける風の感触などを取り合わせると効果的です。遠くの景色と近くの対象という「遠近の対比」を意識することで、野原の広がりと春ののどかさが一層際立ちます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・光や風を表す言葉(薄日、うららか、微風、ひだまり) ・人の動作や様子(憩う、歩む、遠く呼ぶ、子らの声、靴音) ・野原の景を表す言葉(小川、畦道、起伏、緑、土の匂い)

「春野」の俳句例 (1件)

たんほゝをちらしに青む春野哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

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