玉鼓
autumn 生活

玉鼓

ぎょくこ

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「玉鼓(ぎょくこ/たまづつみ)」とは、秋の草むらで美しく鳴く小さな虫「クサヒバリ(草雲雀)」の別称・雅称です。「フィリリリリ……」あるいは「チン・チン・チン」と、玉を転がし鼓(つづみ)を打つかのように澄んだ清らかな音色を響かせることから、この風雅な名がつけられました。体長は数ミリと非常に小さく、姿を見つけることは容易ではありませんが、その繊細で澄明な鳴き声は古くから文人墨客に愛され、深まりゆく秋の情趣をたたえる季語として親しまれています。

この季語で詠むコツ

「玉鼓」という言葉自体に「宝玉のような美しい音」「鼓の響き」という雅やかな響きと風情が宿っています。そのため、大仰な修辞を重ねるよりも、日常の静寂や夜の深まり、草木の濡れ具合などを素直に取り合わせるのが効果的です。小さな虫が懸命に命の音を奏でている「小ささ」「儚さ」、そしてその声によって際立つ「周囲の静けさ」や「澄んだ空気感」を捉えることで、深みのある一句に仕上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 静寂・時間: 夜長、更くる夜、静けさ、灯火(ともしび)、月光
  • 草木・自然: 野菊、露、草の原、薄(すすき)、庭草
  • 心情・五感: 澄む、かすか、沁みる、耳澄ます

玉鼓」の俳句例 (3件)

玉鼓鳴くや野菊の咲くころに
正岡子規【現代語訳】野菊が咲き誇るこの季節に、草むらからは玉鼓(クサヒバリ)の澄んだ声が心地よく鳴き響いている。 【鑑賞】野に咲く素朴な野菊の姿と、目には見えない玉鼓の美しい音色が重なり合い、秋の深まりを五感で柔らかく伝えてくれる親しみやすい名句です。
玉鼓鳴くや小さき草の原
富安風生【現代語訳】庭の片隅の小さな草むらから、玉鼓の繊細で美しい鳴き声が聞こえてくる。 【鑑賞】「小さき草の原」という表現が、鳴いている虫の極めて小さな姿を暗示させています。大自然ではなく身近な庭の草むらだからこそ、虫の命の尊さと愛らしさが際立ちます。
玉鼓鳴くや書見の灯のあたり
高野素十【現代語訳】秋の夜、読書にふける手元の灯りのすぐ近くで、玉鼓が澄んだ音を立てて鳴いている。 【鑑賞】静かな秋の夜、机に向かって本を読む作者の耳に届く虫の音。室内の静寂と外の澄んだ気配が「灯のあたり」という言葉によって一続きになり、研ぎ澄まされた秋の静けさを表現しています。

みんなの「玉鼓」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「玉鼓」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語