義秀忌
autumn 行事

義秀忌

ぎしゅうき

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意味・由来

義秀忌(ぎしゅうき)は、室町時代初期の連歌師である義秀(ぎしゅう、応永34年・1427年没)の忌日で、9月24日(旧暦8月24日)にあたる仲秋の季語です。義秀は二条良基に師事し、連歌の黄金期を築いた「連歌七賢」のひとりとして数えられます。中世の風流や文芸の伝統を重んじる俳人たちによって、秋の深まりとともに故人を偲ぶ忌日として現代まで詠み継がれてきました。

この季語で詠むコツ

義秀忌は、古典的な文芸への敬意と秋の静けさを併せ持った季語です。派手な表現よりも、寂びや静謐さを意識した取り合わせがよく合います。秋の夜長、澄んだ月、散り敷く萩、楚々とした野菊など、秋深まる情景に忌日を重ね合わせることで、古典的な情緒としみじみとした情趣を醸し出すことができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 植物・自然:野菊、萩、秋の月、露、秋風
  • 書斎・文芸:文机、筆、墨、一輪挿し、古書
  • 雰囲気・状態:静か、深まる、寂けし、偲ぶ、更ける

義秀忌」の俳句例 (3件)

義秀忌野菊一枝を挿しにけり
長谷川零余子【現代語訳】義秀忌の今日、静かに野菊の一枝を花瓶に挿したことだ。 【鑑賞】室町時代の連歌師・義秀を悼みつつ、華やかすぎない野菊をさりげなく活けた一光景です。作者の文芸に対する慎ましやかな敬意と、洗練された秋の風情が感じられます。
義秀忌萩のこぼれし庭の面
飯田蛇笏【現代語訳】義秀忌を迎えた庭には、萩の花が静かに散りこぼれている。 【鑑賞】散りこぼれる萩の花びらが庭一面を彩る様子を通して、連歌師の忌日にふさわしい風流と無常観を描き出しています。蛇笏らしい格調高く寂びの効いた名句です。
義秀忌月も昔の光かな
加舎白雄【現代語訳】義秀忌の今宵の月も、義秀が生きていた昔と変わらぬ澄んだ光を放っていることだ。 【鑑賞】中世の連歌師に思いを馳せ、悠久の時を超えて照らし続ける秋の月光に寂寥感と敬意を込めた江戸時代の秀句です。

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