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「風炉茶(ふろちゃ)」とは、茶道において立夏のころから用いられる「風炉」という火鉢のような道具を使って点てる茶のことです。冬のあいだ畳を切って据えられていた「炉」を閉じ、客から火を遠ざけて少しでも涼しさを感じてもらおうとする、茶の湯の繊細なもてなしの心が込められています。夏の暑い盛りに、清らかな湯の音や道具の涼やかさを楽しむ風情ある夏の季語です。
点前(てまえ)の静けさや、湯気と夏の暑さとの対比、あるいは茶室を吹き抜ける一筋の涼風を五感で捉えて詠むのがコツです。茶室という研ぎ澄まされた空間だからこそ際立つ、水指(みずさし)の清涼感や柄杓(ひしゃく)から落ちる水音、炭の爆ぜる音など、耳や目、肌で感じる微細な感覚をすくい取ると、味わい深い句になります。
・青簾(あおすだれ) ・緑陰(りょくいん) ・打ち水(うちみず) ・柄杓(ひしゃく) ・畳の香(たたみのか)