吹雪
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意味・由来

「吹雪(ふぶき)」は、強い風を伴って激しく雪が吹き荒れる現象を指す冬の季語です。積もった雪が強風で巻き上げられる「地吹雪」も含まれ、天地の境界が消え去り、視界が白一色に閉ざされる凄まじい自然の猛威を表します。古くから雪国の厳しい冬の象徴として恐れられつつも、人間の力を寄せ付けない圧倒的な自然の美と厳粛さをたたえる言葉として、多くの俳人に詠み継がれてきました。

この季語で詠むコツ

吹雪はそれ自体に強い動勢と荒々しい力がある季語です。「激しい」「白い」「寒い」といった当たり前の情景を直接言葉にしてしまうと、説明的になり季語の持つ迫力が弱まってしまいます。吹雪の激しさを際立たせるには、あえて「室内の小さな灯火」や「じっと耐える人の息遣い」など、静かなものや小さな対象と取り合わせるのが効果的です。また、吹きつける風の音の合間にふと生じる静けさや、視界が遮られたことによる不安感など、五感で捉えた実感を詠み込むと句に深みが生まれます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・明かりや温もりを示す言葉(ランプ、窓明かり、炉辺、湯気) ・音や静寂を表す言葉(軋む戸、遠吠え、微かな足音、無音) ・旅や遮断を想起させる言葉(最終列車、立ち往生、閉ざす、一歩)

「吹雪」の俳句例 (5件)

千鳥なく灘は百里の吹雪哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
一吹雪春の隣となりにけり
行人や吹雪に消されそれつきり
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)
吹雪くる夜を禪寺に納豆打ツ
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
雪沓をしつかと着けぬ吹雪きをり
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)

みんなの「吹雪」の詠み

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