中秋節

中秋節

ちゅうしゅうせつ

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意味・由来\n「中秋節(ちゅうしゅうせつ)」は、旧暦八月十五日の夜(十五夜)を祝う東アジアの伝統的な節句です。日本では古くから「中秋の名月」として月を愛でる風習がありますが、中国をはじめとする中華圏では春節に次ぐ重要な祝祭であり、家族が集まり円満を願って月餅(げっぺい)を食べ、色鮮やかな提灯を掲げて祝います。俳句においては、単なる「名月」の静寂な鑑賞とは異なり、中華街の活気や月餅の甘い香り、異国情緒や家族の団らんといった賑やかで温かなニュアンスを色濃く持つ季語として親しまれています。\n\n### この季語で詠むコツ\n日本の静かな月見と対比させて、鮮やかな色彩(提灯の赤や金色)、あるいは月餅の濃厚な甘みや香ばしさ、中華街の雑踏などを捉えると「中秋節」ならではの個性が際立ちます。月そのものを直接描写するだけでなく、円卓を囲む人々の笑顔や手元の月餅など、身の回りの具体的な風物や触覚・味覚・嗅覚に焦点を当てて詠むと、異国情緒と生活感が生き生きと立ち上がります。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n・月餅、円卓、中国茶(烏龍茶・プーアル茶)、線香\n・中華街、赤提灯、夜市、雑踏、異国\n・団欒(団らん)、円満、手土産、分かつ

中秋節」の俳句例 (3件)

中秋節月餅に文字盛りあがる
桂信子【現代語訳】中秋節に供えられた月餅の表面に、吉祥を祈る漢字がくっきりと盛り上がって刻まれている。\n【鑑賞】中秋節を象徴する菓子「月餅」に着目した句です。表面に浮き彫りにされた伝統的な文字の立体感に焦点を当てることで、異国の祝祭が持つ独特の華やぎと、ぎっしり詰まった菓子の重量感を鮮やかに写し取っています。
中秋節月餅を切る刃の鈍さ
有働亨【現代語訳】中秋節の月餅を切り分ける包丁の手応えが、餡の重みで鈍くずっしりと伝わってくる。\n【鑑賞】月餅のぎっしりと詰まった濃厚な餡に刃を入れる瞬間の、独特の感触を捉えた一句です。「刃の鈍さ」という触覚的表現が、月餅の豊潤な味わいと、秋の夜の深く満ち足りた時間を巧みに伝えています。
中秋節月餅甘き夜となれり
林翔【現代語訳】中秋節の今宵、分け合って味わった月餅の甘さが口に広がり、満ち足りた夜が更けていく。\n【鑑賞】人々が集い、月餅を分け合って一家の円満を祝う中秋節のあたたかな情感を素直に詠み上げた句です。「甘き夜」という言葉には、月餅そのものの味覚だけでなく、団らんがもたらす幸福で満ち足りた空気感が凝縮されています。

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