穴織祭

穴織祭

あやはまつり

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意味・由来

「穴織祭(あやはまつり)」は、大阪府池田市の伊居太神社(いこたじんじゃ)などで秋に行われる例祭です。応神天皇の時代に中国(呉)から渡来し、日本に機織りや染色の高度な技術を伝えたとされる伝説の工女「穴織媛(あやはひめ)」を祀っています。同じく池田市に伝わる呉織媛(くれはひめ)とともに「呉服(くれは)」の語源にも深く関わっており、織物技術の発展と人々の暮らしの繁栄を感謝する、由緒ある伝統行事です。

この季語で詠むコツ

「織物」や「機(はた)」の神様を祀る祭であるため、単なる賑やかな秋祭りの光景にとどまらず、糸や機織りのイメージ、または古代の渡来伝説が持つロマンを重ねて詠むと深みが出ます。澄んだ秋空や夕暮れの涼しさなど、初秋から中秋の季節感とともに、神社の杜の静けさや祭囃子の響きを対比させると効果的です。

相性のいい言葉・取り合わせ

・織物関連:糸、杼(ひ)、機(はた)、錦、綾 ・祭の情景:注連(しめ)、神輿、太鼓、宮杜、篝火(かがりび) ・秋の季語や情景:秋晴、秋風、夕澄み、木洩れ日

穴織祭」の俳句例 (3件)

穴織の祭や糸の引く如く
正岡子規【現代語訳】穴織祭の行列や人々の賑わいが、まるで織物の糸をすうっと引き出していくかのように、途切れず続いていることだ。 【鑑賞】織物の神を祀る穴織祭にちなみ、「糸を引くが如く」という比喩を取り合わせた機知に富んだ一句です。参拝者の列や神事の流れの滑らかさが、機織りの美しい所作と鮮やかに重なり合っています。
穴織の祭晴なる機どころ
野村泊月【現代語訳】穴織祭を迎えた今日は見事な秋晴れであり、織物の伝統を守るこの町にふさわしい佳き日である。 【鑑賞】澄み渡る秋の青空の下、織物の町(機どころ)として栄えてきた池田の風土と、祖神を讃える人々の晴れやかな誇りがストレートに表現された心地よい句です。
穴織の祭の宮の木々深し
高浜虚子【現代語訳】穴織祭が執り行われている神社の境内は、歴史を感じさせる木々が生い茂り、深い静けさと趣に満ちている。 【鑑賞】祭の華やかさそのものではなく、古社を包み込む深い森に焦点を当てています。古代から連綿と続く神社の歴史と信仰の重みを、静かな境内のたたずまいから描き出しています。

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