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「有無日(ありなしび)」とは、夏の空に雲が多く、太陽の光が出たり隠れたり、あるいは薄雲の向こうにぼんやりと透けて見えるような、照るのか曇るのか定まらない日照の様子を指す夏の季語です。完全に晴れ渡るわけでもなく、本格的に雨が降るわけでもない、夏独特の蒸し暑さや気まぐれな空模様を「日の光が有るような、無いような」と繊細に捉えた言葉です。梅雨の晴れ間や夏の夕立の前後など、光と影がめまぐるしく移ろう情景が美しく表現されています。
「有無日」を詠む際は、光の明暗の移り変わりだけでなく、それによって生じる肌感覚や周囲の景色の変化に注目するのがコツです。雲間から光が射した瞬間の猛烈な熱気や、日が翳ったときの束の間の湿った涼しさ、風の動き、草木の葉の色がふっと明るくなる瞬間などを丁寧にすくい取りましょう。「照る」「曇る」と直接説明するのではなく、影の輪郭の薄さや、人の佇まいなどを通して、掴みどころのない光を間接的に描写すると余韻が深まります。
・水気(みずけ)、湿り、風、影、雲の峰(夏の季語) ・日傘(夏の季語)、汗(夏の季語)、木陰(夏の季語) ・道、坂、窓、庭、ふと、ぼんやりと
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