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「青薬(あおぐすり)」とは、蓼(たで)などの薬草の青葉をすりつぶして作った、緑色の外用生薬のことです。主に秋の季語として扱われます。古くから民間療法として親しまれ、虫刺されや切り傷、擦り傷、腫れ物などにひんやりとした青い薬汁を塗って手当てをしました。植物の瑞々しい生命力をそのまま日々の暮らしの養生に取り入れる、素朴で温かみのある生活の知恵が込められた季語です。
青薬を詠む際は、すり鉢で薬草をすりつぶす音や立ちのぼる独特の青臭い香り、肌に乗せた瞬間の「ひやり」とした感触など、五感(嗅覚・触覚・聴覚)を刺激する描写を意識すると情景が鮮やかに立ち上がります。また、野仕事の疲れを癒やすひとときや、家族の手当てをする優しさ、初秋の少し涼しくなり始めた夕暮れ時の空気感などと組み合わせることで、ノスタルジックで情緒豊かな句になります。
・日常の動作や道具:すり鉢、乳鉢、指先、手、縁側、日暮れ ・感覚・質感を表す言葉:ひやりと、青き匂ひ、痛手、疵(きず)、冷たき ・秋の自然景:秋風、夕暮れ、虫の声、暮色、野良帰り
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