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「青北風(あおぎた)」とは、初秋から仲秋にかけて、澄み渡った青空のもとで吹き渡る北寄りの風を指す季語です。もともとは瀬戸内海や西日本の漁師たちが使っていた風位呼称(海の言葉)に由来し、俳諧の世界に取り入れられて定着しました。冬の厳しく吹き荒れる「北風(きた)」や「木枯らし」とは異なり、どこか爽やかで透明感があり、夏の名残を吹き払って本格的な秋の訪れを告げる、清冽で力強い風情を持っています。
青北風の最大の魅力は「色彩感」と「空気の清涼感」にあります。「青」という言葉が示すように、晴れ渡った高くて青い空や、風を受けて青く輝く海原の情景と非常に相性が良いです。また、夏のぬるい風から秋の引き締まった冷気へと移り変わる「肌触り」や、草木・洗濯物・船の帆などが勢いよくはためく「動的な描写」を取り入れると、秋風の爽快さと力強さを生き生きと表現できます。
・視覚・色彩:青空、碧海、白波、帆、岬、雲の峰、島の影 ・体感・聴覚:肌寒、潮鳴り、風鳴り、乾く、はためく ・生活・人事:出船、港、干し網、旅衣、灯台
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