秋手入れ

秋手入れ

あきていれ

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意味・由来

「秋手入れ(あきていれ)」とは、秋に行う庭木の手入れや剪定、庭の掃除などの庭仕事全般を指す秋の季語(生活・人事)です。夏に生い茂った枝葉を切り揃えて風通しや日当たりを良くし、やがて訪れる冬の寒さや雪害に備えて庭を整える作業を指します。伸びすぎた枝を落とす鋏(はさみ)の小気味よい音や、すっきりと整えられていく庭の空間、澄み渡った秋晴れの光などが連想され、清々しく落ち着いた秋の風情を感じさせます。

この季語で詠むコツ

「秋手入れ」を詠む際は、ただ「庭を掃除した」という報告にとどまらず、視覚や聴覚といった五感を効果的に使うのがコツです。例えば、秋の澄んだ空気に響く「剪定鋏の音」、切られた枝葉の青い「匂い」、枝が透けて明るくなった「光や影の移ろい」などに着目すると臨場感が出ます。また、作業前後の庭の広がりや、冬支度へと向かう季節の移ろい・静けさを対比させることで、秋の深まりを情緒豊かに表現できます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 音や動作を表す言葉:鋏の音、音澄む、落とす、透かす、掃き清む
  • 光や風情を表す言葉:秋日、夕日、木漏れ日、影淡し、青空、澄みわたる
  • 庭の事物:松、生垣、庭石、苔、梯子(はしご)、箒(ほうき)

秋手入れ」の俳句例 (3件)

日あたりのよきところより秋手入
皆吉爽雨【現代語訳】あたたかな日の光がよく当たっている場所から、庭の秋の手入れを始めている。【鑑賞】秋の穏やかな日差しを感じながら、明るく暖かい場所から手入れを始める様子を素直に捉えた一句です。作業の段取りの自然さと、秋の日の心地よい温もりが伝わってきます。
秋手入鋏の音の透きとほる
詠み人知らず【現代語訳】庭の秋手入れをする剪定鋏の小気味よい音が、澄み渡った秋の空気にどこまでも透き通るように響いている。【鑑賞】鋏の音の鋭くも澄んだ響きに焦点を当て、秋の大気の透明感と静けさを見事に際立たせています。聴覚を通じて秋晴れの爽快な美しさを描いた名句です。
秋手入して庭広く見えにけり
星野立子【現代語訳】秋の庭木の手入れをしたところ、余分な枝葉が払われて庭が一段と広く見えるようになったことだ。【鑑賞】手入れを終えた瞬間のすっきりとした爽快感を、日常の率直な気づきとして詠んでいます。夏草や枝葉が生い茂っていた状態からの変化と、秋らしい開放的な広がりが実感として伝わります。

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