夕桜

夕桜

ゆうざくら

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意味・由来

夕桜(ゆうざくら)とは、日没前後の夕暮れの光の中で見る桜の花、あるいはそのたたずまいを指す春の季語です。真昼の陽光の下で爛漫と咲き誇る桜とは異なり、夕暮れの淡い茜色や宵の紫がかった空気の中に、ほんのりと白く浮かび上がる姿には、どこか幽玄で物悲しい情趣が宿ります。明るい昼から静けさに包まれる夜への境界に位置するため、春の日の儚さや無常観、一日の終わりの安らぎを象徴する言葉として古くから親しまれてきました。

この季語で詠むコツ

夕桜を詠む際は、光と影の移ろいや、刻一刻と変化する夕方の空気感を丁寧に捉えることが大切です。『夕暮れ』や『薄暗い』といった言葉を直接重ねると季語と意味が重複して説明的になってしまうため、遠くの寺から響く鐘の音、帰り道を急ぐ人の気配、灯り始めた街灯や窓の明かりなど、周囲の具体的な情景を取り合わせることで夕刻の情緒を間接的に引き立てるのが効果的です。

相性のいい言葉・取り合わせ

家路、川面、石段、影法師、鐘の音、藍色、街明かり、足音、水音。

「夕桜」の俳句例 (1件)

ちることは禿もしらず夕櫻
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

みんなの「夕桜」の詠み

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