呼子鳥
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意味・由来

「呼子鳥(よぶこどり)」とは、人を呼ぶかのように鳴く鳥のことです。古今和歌集や万葉集の時代から和歌に詠まれてきた雅やかな言葉で、特定の鳥を指すというよりは、カッコウやホトトギス、ウグイスなどの異名とも、架空の鳥とも言われています。山里や林の奥から、まるで誰かを呼ぶかのように響く切なげな鳴き声を捉え、俳句では春の風情を深く漂わせる季語として用いられます。

この季語で詠むコツ

姿をはっきりと確認して写生するのではなく、「声」そのものの響きや、声が届く空間の静寂、旅愁や郷愁といった感情に寄り添わせて詠むのがコツです。遠くの山並みや霞がかかる風景、人気のない古寺など、少し寂寥感のある情景と取り合わせると、誰かを懐かしむような呼び声の余韻が際立ち、詩情豊かな一句に仕上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・山里(やまざと) ・朝霞(あさがすみ) ・春雨(はるさめ) ・こだま(木霊) ・木立(こだち)

「呼子鳥」の俳句例 (1件)

水暗く日の舞ふ谷や呼子鳥
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)

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